いよいよW杯が開幕しましたね。6月9日(金)、ペレをはじめとしてサッカー界の英雄が一堂に会して豪華な開会式が催され、約一ヶ月間、全64試合にわたるサッカーの祭典の火蓋が切られました。さっそく開幕ゲームにはホスト国ドイツが登場。不安視されていたDF陣が2失点を許すなど、今後の展開を考えると内容的にはけっして満足できるものではなかったでしょうが、攻撃陣が4得点を挙げて白星をあげることに成功し、まずまずの出だし。ところで、とくに大きな波乱もなく静かな滑りだしとなった大会序盤の試合を観戦して個人的に気になったのが、40年ぶりの優勝を虎視眈々と狙うイングランド。10日の対パラグアイ戦は、かならずしも完璧な試合内容だったとはいえませんが、攻撃のオプションが多彩だなと感心しました。正直、開幕前までは、ルーニーの代役のFWクラウチはそれほど機能しないんじゃないかとぼくは思っていました。ところが蓋を開けてみるとポストプレーを器用にこなすわ、足元のプレーまで上手いわと驚きです・・・。ランパード&ジェラードがゲームメークをし、ベッカムは精度の高いクロスボールをあげ、J・コールはドリブルでかきまわし、オーウェンはスペースを見つけて裏を狙う、それだけで充分な攻撃パターンにくわえ、クラウチが前線で体を張って(? しかし・・・。足蹴にしたら骨が折れそうなほど線が細いが・・・)、攻撃の基点となってくれれば、イングランドはサッカーの攻撃パターンのほとんどを高い精度で実現する可能性を秘めたチームとなるわけで、ちょっと今後の展開に目が離せないですね。
ところで・・・。きょう12日には、いよいよ日本代表の初戦、対オーストラリア戦。直前に迫ったということもあって、あとは固唾を呑んで見守るだけですが、果たしてどうなることやら。勝ってくれ・・・。
さてさて、各国ストライカー紹介の続きです。
(イタリア)
ルカ・トニ:(29歳 フィオレンチーナ所属)
・代表18試合7得点、2005~2006年イタリアセリエA、20得点
・27歳にして代表デビューを果たした遅咲きの苦労人。セリエA、下位チームを渡り歩きながら実力を磨き、昨シーズン、フィオレンチーナで大ブレイク。おもな個人タイトルを手にしたことはないが、得点感覚に優れ、器用なポストプレーでイタリアの攻撃を支える。
・☆☆
アルベルト・ジラルディーノ:(24歳 ACミラン所属)
・代表15試合7得点、2003~2004年イタリアセリエA、得点ランキング2位
・ポジショニング感覚に優れ、左右両足、ヘッドなどいろんな形でゴールを量産する。無理な体勢からでもゴールの枠をとらえるシュートを打つ技術はワールドクラス。
・予選リーグでの対戦相手:ガーナ、チェコ、アメリカ
・☆☆
(チェコ)
ミラン・バロシュ:(24歳 アストン・ビラ所属)
・代表49試合27得点、2004年ヨーロッパ選手権得点王
・豊富な運動量で相手DF陣をかきまわす。ツートップを組むことが予想される身長202pのコラーとの相性が抜群で、さらにはMFネドビェドのサポートも受けてゴールを量産することができるか。
・予選リーグでの対戦相手:イタリア、ガーナ、アメリカ
・☆
(ウクライナ)
アンドレイ・シェフチェンコ:(29歳 ACミラン所属)
・代表64試合29得点、2003~2004年イタリアセリエA 得点王
・世界一といっていい突破力と、正確なシュートで東欧の中堅国ウクライナをW杯出場に導いた同国の英雄。2004年には欧州最優秀選手に選ばれるなど、世界でも指折りのストライカーのひとり。自身のゴールでウクライナを上位に進出させることができれば得点王も不可能ではない。
・予選リーグでの対戦相手:スペイン、サウジアラビア、チュニジア
・☆☆
(スペイン)
ラウル・ゴンザレス:(28歳 レアル・マドリード所属)
・代表95試合43得点(1998W杯3試合1得点、2002年4試合3得点)
・20代にして代表出場歴100試合に届く勢いの「スペインの至宝」。1,5列目からのチャンスメーク、前線からの献身的な守備に加えて、自身が相手ゴール近くにいるときは絶妙のポジショニングで、数々のゴールを陥れる。
・予選リーグでの対戦相手:ウクライナ、サウジアラビア、チュニジア
・☆
+++アフリカ+++(コートジボワール)
ディディエ・ドログバ:((28歳 チェルシー所属)
・代表33試合24得点
・俊敏な動きでドリブル突破を見せたかと思えば、屈強なフィジカル能力を活かしてポストプレーをこなし、かと思えば鋭い飛び出しでゴールを奪う、世界最高峰のストライカー。チームが上位進出できれば、得点王有力候補。
・予選リーグでの対戦相手:コートジボワール、オランダ、セルビア・モンテネグロ
・★
+++南米+++
(アルゼンチン)
エルナン・クレスポ:(30歳 チェルシー所属)
・代表56試合30得点(2002年W杯3試合1得点)、1996年アトランタオリンピック得点王
・若手のころから世界屈指の万能型ストライカーとして評価されるも、代表でもクラブでもチームメートの陰に隠れて、実力に見合うだけの実績を残してこられなかった。今大会はチームのエースとして出場し、嗅覚あふれるポジショニングセンス、左右両足からの強烈なシュート、高い打点のヘッドでゴールを量産することができるか。
・☆☆
ハビエル・サビオラ:(24歳 セビージャ所属)
・代表32試合10得点、2001年Wユース得点王
・抜群のパスセンス&ドリブル、スペースへ飛び出す動きが得意で、前線ならどの位置でもプレーできる。身体能力を不安視する声もあるが、むしろその小柄さを武器にして、相手DF網をかいくぐる。
・予選リーグでの対戦相手:コートジボワール、オランダ、セルビア・モンテネグロ
・☆☆
(ブラジル)
アドリアーノ:(24歳 インテル所属)
・代表32試合23得点、2004年南米選手権得点王、2005年コンフェデ杯得点王
・圧倒的パワーと巧みなドリブル突破で相手守備陣を混乱に陥れる、世界最高峰のゴールハンター。時速130キロを超える爆発的なシュートと、フィジカルを活かしたヘッドでゴールを奪い続ける。
・☆☆☆

ロナウド:(29歳 レアルマドリード所属)
・代表92試合59得点(1998W杯7試合4得点、2002年W杯得点王7試合8得点)
・世界最高のストライカーの1人。2002年W杯得点王。爆発的な高速ドリブルで、相手DF陣を単独で切り開くスピードは近年影を潜めているものの、DF陣を巧みにかわす切り返しや、秀逸なボールコントロール、抜群の決定力は健在。史上初の2大会連続得点王を獲得することができるか。
・予選リーグでの対戦相手:日本、オーストラリア、クロアチア
・☆☆☆☆
さてさて、そんなわけでぼくの今大会の得点王予想は「ロナウド」となります。面白みに欠けるかもしれませんが、なんというかこの、最近運動量が落ちてるといってもゴールを量産するペースは依然とそれほど変わらないし、このことはつまりFWとして円熟味を増していることの証でしょう・・・(以前、サッカー好きの学生さんと「なんでロナウドはあんなに太ったんだろうか?」と話題になったことがあるんですが、彼の意見によると「運動不足じゃないですか?」と。サッカー選手だってのに・・・)。忘れてはならないのがロナウドの運動量不足をおぎなうのに充分なほどのブラジル攻撃陣の豪華さですね・・・。

